こんにちは。〇〇柿生デイサービスの出目金です。
「体力測定」と聞くと、学校の体育の授業を思い出す方も多いかもしれません。
「50メートル走、何秒だった?」「全国平均と比べて…」なんて、あの感じ。
でも、デイサービスで行う体力測定は、それとは少し違います。
今日は、「なぜ測るのか」「何がわかるのか」をわかりやすくお伝えします。
比べるのは「他の人」ではなく「前の自分」
大切なことを最初に言います。
体力測定の目的は、「他の人より劣っている」「平均より下だ」と確認することではありません。
目的はただ一つ。「前回の自分と比べること」です。
先月よりも握力が上がった。3か月前より片足立ちの時間が長くなった。そういう小さな変化を、数字として記録していきます。
「自分の体が、どんな方向に向かっているか」を知るための道具が、体力測定です。
何を測るの?
いくつかの項目がありますが、特によく使われるのが「握力(あくりょく)」です。
握力とは、手でものを握る力のこと。
「握力だけ測ってなにがわかるの?」と思う方もいるかもしれません。でも実は、握力は全身の筋力と深い関係があります。
医学的な研究でも、握力の低下は全身の筋肉量の減少と連動していることが示されています。つまり、握力を見ることで、「体全体の筋力がどんな状態か」がある程度わかるのです。
フレイルって知っていますか?
ここで少し専門的な言葉を紹介します。
フレイルというのは、「年齢とともに心身の力が弱くなり、生活に支障が出やすくなった状態」のことです。
骨折ほどはっきりした「病気」ではないけれど、放置すると要介護状態に進みやすいといわれる、いわば「黄信号」のような状態です。
そして、フレイルの兆候(早めのサイン)として、握力の低下が挙げられています。
握力が弱くなってきた = 体全体の筋力も落ちてきているかもしれない = フレイルが始まりかけているかもしれない
このように、握力測定は「今の自分の体の警戒信号」を早めにキャッチするためのバロメーター(目安になる指標)になっているのです。
「測ること」が、行動につながる
数値が出ると、「なんとかしよう」という気持ちが生まれます。
「握力が前回より下がった。じゃあ少しトレーニングしてみよう」。そういう小さな行動が、フレイルの予防につながります。
逆に、「前回より上がった!」という数値は、素直にうれしいものです。
「やった、効果が出てる」という実感が、次のモチベーションになる。そのサイクルを回していくために、体力測定は大切な仕組みなのです。
測定結果は一緒に見ます
〇〇柿生デイサービスでは、測定後にスタッフが結果を一緒に確認します。
「これはどういう意味?」「前回と比べてどう?」という疑問に、わかりやすく答えながら、次の目標を一緒に考えていきます。
数字を一人で受け取って終わり、ではなく、「じゃあ次はどうしていこうか」という会話が始まる入口として体力測定を使っています。
まずは一度、測ってみませんか?
「自分の体の今」を知るのは、怖いことではありません。
早く知るほど、早く対策できます。そして変化に気づけた時の喜びも、早く味わえます。
気になる方は、お気軽にお問い合わせください。
出目金|看護師。デイサービスでの機能訓練指導・看護業務を経て、人の暮らしに寄り添う仕事をしています。